近視抑制(自由診療)
Myopia Suppression
近視抑制(自由診療)について
近年、スマートフォンやタブレットの普及、長時間の屋内生活により、小児の近視は低年齢化・進行傾向にあります。
当院では、進行性の近視に対してエビデンスに基づいた治療を提供しております。
治療について
■リジュセアミニ(0.025%アトロピン点眼薬)
リジュセアミニは、日本で承認された初の小児近視進行抑制点眼薬(0.025%アトロピン)です。
夜間就寝前に1日1回点眼することで、眼軸長(目の奥行き)の過度な伸びを抑制し、近視の進行を緩やかにします。
- ●対象:6歳以上の小児(医師の判断により6歳未満も検討可)
- ●使用方法:就寝前に片眼ずつ1滴ずつ点眼
- ●副作用:まれにまぶしさや目のかすみを感じることがありますが、多くの場合は軽度です
- ●効果:2~3年の継続使用で、眼軸の伸長を平均60%程度抑制したとの報告があります(個人差あり)
▶当院はリジュセアミニの処方医療機関として認定されています。
副作用や効果について丁寧にご説明した上で治療を進めます。
■オルソケラトロジー(夜間装用型ハードコンタクトレンズ)
オルソケラトロジー(Ortho-K)は、専用の高酸素透過性ハードコンタクトレンズを夜間就寝時に装用し、角膜の形状を一時的に矯正する治療法です。
昼間は裸眼で過ごせるほか、近視進行の抑制効果も確認されています。
- ●対象:軽度~中等度の近視のある8歳以上の方(眼の形状により適応不可の場合あり)
- ●装用時間:毎晩6時間以上の装用が推奨されます
- ●メリット:日中は裸眼で過ごせる/近視進行抑制のデータあり
- ●デメリット:レンズの管理・衛生状態の維持が必要/保険適用外
▶当院では、事前の適応検査を無料で行っております。
装用体験・レンズの取り扱い指導・定期フォローアップもすべて医師と専門スタッフが対応します。
近視進行抑制治療の流れ
- 1.初診・検査(視力・眼軸長・眼底検査など)
- 2.治療方針の決定(アトロピン点眼 or オルソケラトロジー)
- 3.開始前のご説明と同意
- 4.治療開始・定期フォロー(2〜3ヶ月ごとの再診・眼軸長測定)
ご相談はお気軽に
近視は単なる視力低下にとどまらず、将来的な網膜剥離や緑内障などの合併症リスクにもつながります。
小児期からの予防がとても重要です。
お気軽に当院までご相談ください。